目次
フィルムカメラの基本パーツ
フィルムカメラの基本的なパーツとその役割を知っておくことは撮影の際に役立ちます。
ピントリング
ピント(フォーカス)を調整するリング。メーカーによって回転方向が異なります。
絞りリング
レンズの絞り(F値)を調整するリング。取り込む光の量やボケの大きさを調整します。
シャッターボタン
撮影時にシャッターを切るためのボタン。
シャッタースピードダイヤル
シャッター幕が開くスピードを調整するダイヤル。
フィルム巻き上げレバー
シャッターを切るたびにフィルムを1コマ分巻き上げるためのレバー。
フィルムカウンター
フィルムの残枚数を確認する窓。
巻き戻しクランク
撮影後、フィルムを巻き戻すためのレバー。一部のカメラでは裏蓋のロック解除にも使われます。
電池室
露出計やオート機能のための電池を格納する場所。
巻き戻しボタン
フィルムの巻き上げを行うボタン。
三脚ネジ穴
三脚に固定するためのネジ穴。
フィルムの装填方法
フィルムの装填は注意が必要です。
- 裏蓋のロックを解除し、フィルム室にフィルムを逆さにセットします。
- 左側のフィルム室にフィルムを入れ、巻き戻しクランクでフィルムを固定します。
- 右側のフィルム室に巻き取りスプールへフィルムを引き出し、スリットに差し込みます。
- 裏蓋を閉じ、巻き上げレバーでフィルムを巻き上げます。
- フィルムの巻き上げが確認できたらシャッターを2回ほど切り、裏蓋を閉じます。
ISO感度と露出モードの設定
フィルムの感度と露出モードの設定は撮影に影響します。
- フィルム感度ダイヤルを設定します(例:ISO 400)。
- シャッタースピードダイヤルを「A」(オート)に合わせ、絞り優先AEに設定します。
レンズの絞り設定
絞りの設定によって写真の印象が変わります。
- 絞りを開放にすると被写体の手前や背景がぼけやすくなります。
- 絞りの設定は撮影シーンによって選びます。例えば、F1.4で撮るとボケが強調され、F8.0で撮ると全体がくっきりと見えます。
ピントの合わせ方
フィルムカメラでは手動でピントを合わせることが一般的です。
- ファインダーを覗きながら、ピントを合わせる。
- マット式やスプリット式など様々な方式があり、ピントが合うと像がくっきりと見える。
撮影
ピントや露出を合わせたら、シャッターボタンを押して撮影します。
フィルムの取り出し方
フィルムを1本撮り切ると、巻き上げレバーが途中までしか動かなくなります。取り出す際は注意が必要です。
- フィルム巻き戻しロックボタンを押してロックを解除します。
- フィルム巻き戻しクランクを回し、フィルムを巻き取ります。
- 裏蓋を開け、フィルムを取り出します。
電池の交換
フィルムカメラの一部機種は電池を使用します。交換方法を知っておくと便利です。
- カメラ底部の電池室を開け、電池をセットします。Nikon FE2ではSR44かLR44のボタン電池が使われます。
現像
撮影が終わったら、フィルムを現像に出します。
- 現像所にフィルムを持ち込むか、郵送します。
- 現像内容やオーダーシートを記入して、仕上がりの雰囲気を指定できます。
多重露光
フィルムカメラの一部機種では多重露光が可能です。1枚撮影し終えたら、多重露光レバーを引きながら次のショットを重ねることができます。
まとめ
フィルムカメラはデジタルとは異なる楽しさがあります。慣れるまで練習が必要ですが、その分手作業感やアナログな味わいが楽しめます。 Rioさんのアドバイスを参考に、ぜひフィルムカメラで撮影を楽しんでみてください。