FUJIFILMのカメラといえば、XシリーズやGFXなどが有名ですが、その中でも気軽に楽しめるのがinstaxシリーズ。通常ポップなデザインが特徴ですが、最新機種のinstax mini Evoでは新しいデザインが登場し、幅広い層に人気です。若い女性だけでなく、多くのユーザーが楽しむ一方で、使いやすいハイブリッド機能も搭載。最近ではその魅力が広がり、instax mini Evoを手に取ってチェキデビューする人も増えています。
instax mini Evoって?
instax mini EvoはFUJIFILMが2021年12月3日に発売した最新のチェキです。2023年7月時点でも最新機種として人気を博しています。
instax mini Evoはハイブリッドインスタントカメラで、アナログなチェキとデジタルカメラの特長を融合させた機種です。本体での撮影だけでなく、専用アプリとの連携により、スマートフォン内の写真もプリント可能。さらに、プリンターとしても機能し、多彩な用途に対応します。使用するフィルムはスタンダードな86×54mmのminiサイズで、一般的な名刺と同じサイズです。
お気に入りのところ
通常のレビューでは外観や性能を詳しく見ていくのですが、今回はお気に入りポイントとイマイチなところを総合的に紹介できたので、ますます興味深くなりました。それでは、お気に入りポイントの紹介に移りましょう。
デザインが素晴らしい
instax mini Evoの最も素晴らしいポイントは、その洗練されたデザインです。通常、チェキはポップでカラフルなイメージがありましたが、近年ではシンプルでシックなデザインが増えています。そして、mini Evoはその中でも特に洗練されたデザインが魅力的。カメラらしさと可愛らしさが見事に融合しており、これまでのチェキとは一線を画す印象を受けました。デザインだけでなく、使い勝手も考慮されている点が感じられ、まさにハートを射抜かれた瞬間でした。
もちろん、ポップなデザインも可愛らしく素敵だと思いますが、「成人男性が持つにはちょっと…」と手が出しづらい印象もありましたよね。その意見に賛同する方も多かったでしょう。
mini Evoのデザインは、年齢や性別を問わず、違和感なく使える上にオシャレ。特にフィルムカメラ風の巻き上げレバー風のパーツを操作してプリントする仕組みが楽しいと感じました。このデザインが、特に成人男性を含む様々な層に広く受け入れられ、チェキユーザーの増加に大いに貢献しているのではないでしょうか。
フィルムの入手しやすい
確かに、スタンダードなチェキの素晴らしい点の一つは、フィルムの入手が容易であることです。
フィルムカメラを使用する際には、フィルムの入手が難しいという課題があります。フィルムの種類が減少し、価格が上昇している中、カメラ・写真専門店でなければ手に入らないこともあります。また、専門店でも品揃えが限られていることがあります。かつてはドンキホーテで手軽に購入できた時代が懐かしいですね。
その点、チェキフィルムはスタンダードなものならばコンビニやスーパーでも手軽に入手でき、購入のハードルが低いのが魅力です。価格もそれほど値上がりしておらず、手頃な価格で楽しむことができます。ただし、スクエアやワイドタイプは比較的手に入りにくいことがあるため、注意が必要ですね。
デジタルとフィルムのハイブリッド魅力を詰め込んだ一台!
instax mini Evoの最も特筆すべき点は、「ハイブリッドインスタントカメラ」であることです。
従来のアナログなチェキが撮影した瞬間に直接写真が現れるのに対し、mini Evoはデジタルカメラとしても機能します。
背面には液晶が搭載され、本体内にはメモリやmicroSDがあり、撮影した写真を保存できます。レンズ周囲のダイヤルで魚眼やハーフフレームなどの10種類のエフェクトが、ボディ上部のダイヤルでモノクロやレトロなどの10種類のフィルムエフェクトが選べ、その組み合わせは100通りにも及びます。撮影した画像は一旦保存され、後でプリントするか選択できるので、色々なエフェクトを試してお気に入りの一枚を選ぶことができます。
専用アプリを使用すれば、スマートフォンに保存されている画像をもプリント可能です。FUJIFILMの他のカメラと連携するアプリと比べても使い勝手が良く、これ一台で様々な楽しみ方ができるので、手に入れて損はないでしょう。
手軽なプリント楽しめる、手頃な魅力。
プリントは写真の新たな魅力を引き出す重要な要素です。コンテストへの参加やアルバム制作、飾り付けに写真を活かす方も多いでしょう。プリントは写真の質感や表現を深め、鑑賞に新たな次元を加えます。しかし、プリントにはハードルがあります。そこで、チェキは手軽で低いハードルのプリント方法を提供します。一枚の単価が高いプリントや写真店での手続きが不要なため、気軽に楽しめます。写真が即座に出てくる体験は喜びと満足感をもたらします。また、チェキならではの像や、選べる画質モード(Natural ModeとRich Mode)が表現のバリエーションを広げ、より楽しいプリント体験ができます。プリントにこだわりたい方にも、手軽に楽しみたい方にも、チェキは多彩な選択肢を提供します。
盛り上がること間違いなし
チェキでの撮影やプリントの瞬間は、知識として広く知られているものの、実際にその光景を目にしたことがある人は意外に少ないかもしれません。友達と一緒に楽しんでみると、この不思議な体験に興味津々で、雰囲気も一気に盛り上がります。
インスタントカメラ「mini Evo」は一台あれば、友達同士での撮り合いっこや自撮りも簡単に楽しめます。スマホ内の写真もプリント可能で、アナログなチェキと異なり同じ写真を何回でもプリントできるので、みんなで同じ一枚を共有することもできます。コンパクトな名刺サイズで取り回しも便利です。
気になったところ
続いて、使ってみて気になったところもご紹介します。
値段が高い
FUJIFILMの最新機種「mini Evo」はハイブリッドな製品で、その高性能に伴い価格も高めです。シンプルなチェキが約10,000円前後、スクエアやワイドタイプが約15,000円程度なのに対し、mini Evoは約26,000円となります。ハイブリッドながらもフィルムが必要で、価格面で手が出しにくい側面も考慮する必要があります。
質感がちょっと安っぽい
ini Evoは基本的には大変満足していますが、時折気になるのは質感のチープさです。
ボディの材質は主にプラスチックや樹脂で構成され、金属の使用はほとんど見受けられません。軽量なチェキは理にかなっていますが、手にしたときのおもちゃ感が強い印象です。特に、カメラらしさを演出しているシボ革風の部分が目立ちます。これが気になる方もいるでしょう。
以前に登場したmini 40も同様に、シボ革風のデザインが理由で購入を見送った経緯があります。画像では伝わりにくいかもしれませんが、ポップなデザインの機種ならばあまり気にならないかもしれません。検討中の方は実物を確認することをお勧めします。なお、別売りのケースを利用することも一つの対策となりますね。
まとめ
instax mini Evo、素敵なカメラでしたね。
アナログなチェキとは異なるハイブリッドな特性が、様々な楽しみ方を可能にしている優れた製品です。デザインも違和感なく、どんな方でも手に取りやすい工夫がされています。一家に一台あると良いアイテムに仕上がっているでしょう。悩んでいる方はぜひ実機を確認してみましょう。自分用には少々高価かもしれませんが、プレゼントとしても喜ばれそうですね。instax mini Evoで思い出を切り取り、シェアしてみてくださいね。
ではまた。